いじめをした後悔を「人助け」に向け
強い覚悟を胸にソマリアを変える

過激化と自爆テロを食い止めるためのプロジェクトを立ち上げ、
若いギャングたちの社会復帰を支援する。

ロンドン大学 government conflict studies

永井 陽右

氏名
永井 陽右(ながい ようすけ)

学校名
ロンドン大学

学部/学科
government conflict studies

学年
卒業生

卒業年
2016卒

志望業種・業界
業種・業界は問いません

志望職種
与えられた仕事ならなんでも

出身
神奈川県

希望勤務地
海外勤務

学生団体
日本ソマリア青年機構

タイプ

リーダー型

知識収集型

クリエイティブ型

ボランティア型

リーダー経験あり英語話せます

小学生時代、自分がしていたいじめを償うために

「覚悟」と「使命感」。私の生き様は、この2つの言葉に集約されています。そして私の行動の全ては、その意識に基づいています。
原点は、小学生時代のいじめにあります。私は被害者ではなく加害者でした。当時の私は、この世界をロールプレイングゲームのように見ていたのだと思います。私はいじめる役であり、いじめられる人もまたそういう役割なのだと。まるで、この世界にいるのが私のみであるかのような考えで、他者に対する認識は極めて希薄でした。
中学3年の時、些細なことで自分がからかわれたのをきっかけに、いじめは格好悪いと思い始めます。その「いじめは格好悪い」という思いを心の片隅に置きながら高校に入学しました。そして2年生の時、ツバルという国が沈んで消滅するという記事に目が止まります。衝撃でした。その衝撃は私に、遠く離れたツバルの人たちという「他者」をはっきりと認識させました。価値をともなった他者が確実に存在していると。そして、この世界は私が造ったのでもなければ私だけのものでもなく、その他者によって造られているのだと。それをあらためて感じた私は、他者に対して許されないことをしたと、強い後悔の念を抱きました。
大学に入り、国際協力の活動を始めますが、私をそこに向かわせたのは、自分がしていたいじめに対する懺悔の念です。いじめの罪ほろぼしとして誰かを助けたい、助けるなら最もいじめられている人たちに向きあおうと覚悟を決めます。その対象となる国がソマリアでした。

 

行動重視の日本ソマリア青年機構立ち上げ

大学に入学して1週間後、国際交流を掲げるある学生団体に入った私は、猛烈な違和感を覚えます。彼らは、会議を開くだけでアクションを起こさなかったからです。その後程なくして、私は「日本ソマリア青年機構」を立ち上げますが、最後の「機構」という言葉には、紛争地帯に行き、話し合いではなくアクションを起こすという強い信念を込めました。私たちが対応するのは、ソマリアで起こっている諸問題です。学生だからこそできることを考え、探し、そして実行しています。
この団体を作った時、「比類なき人類の悲劇」と形容されたソマリアに立ち向かおうという学生は全くいませんでした。ならば私がやるという「使命感」が私を突き動かします。世界で一番いじめられているソマリアの人たちを助ける。そのために最も必要なのは、自分が「こうしたい」という考えを捨てることです。「こうしなければ」という発想で立ち向かわないと、本当の意味で何かを変えることなどできないと考えています。自分のこの活動に対して、私は命を賭ける覚悟があります。少なくとも20代をこの活動に捧げる覚悟は既にできています。

 

良いギャングスターを育てるために

私たちが手がけている活動の大きな柱の一つに、「Movement with Gangster」があります。
ソマリアで最も深刻なのは、武装勢力とテロリズムです。そこに対して、日本人の大学生にしかできないことを考えた結果、自爆テロリストになる可能性が高い悪いギャングを、良いギャングへと生まれ変わらせる活動を思いつきます。彼らとコンタクトが取れるのは、国連でも現地のNGOでもなく、私たち「日本ソマリア青年機構」だけでした。その理由を大まかに言うと、公的権力に対しては敵対姿勢を見せている彼らも、同世代の私たちには極めて友好的な態度をとっていた事実があったからです。また、現地スタッフの中にギャングが存在していたことも私たちの強みでした。ならば彼らを敵にするのではなく、巻き込んでしまおうと私たちは考えました。
私たちの活動は、彼らギャングとじっくり話しをしながら、社会貢献をする真のリーダーに育てることです。貢献すれば、社会から賞賛され認められるということを、彼らに教え込んでいきます。つまりギャングたちは、社会にとって有益なmovementを起こす真のリーダーという位置づけです。ですから、活動のタイトルに「Movement」を入れ、「with Gangster」としました。私たちは、この活動を始めて2年半の間に、33人のギャングを受け入れました。活動は、まだ緒に就いたばかりですが、悪のピラミッドの底辺を削ぎ落とすことに、少しずつ成功し始めているところです。

 

大学院で武装解除の専門知識を学ぶ

紛争地は発展途上国とは違います。しっかりとした資格と能力がないと現場に行くことは許されません。そこで私は、その資格と能力を身に付ける第一歩として、ロンドン大学の大学院への進学を決めました。
専攻はConflict Studies(紛争研究)で、紛争の成り立ちや、その解決方法などを勉強し研究します。これは、紛争地で武装解除のプロとして働くための最低条件の勉強です。専門学校レベルの実践的な勉強で、つぶしは一切ききません。これも私の覚悟の一つなのです。
小学校2年生から始めたバスケットボールは高校まで続け、主に司令塔的役割を担っていたので、そこで戦略的な思考力が培われました。また、子ども時代夢中になったカードゲームはさらに戦略的な遊びで、理論を構築する力の下地は、間違いなくカードによって養われたと感じています。
私が自信を持って議論に向かえるのは、バスケとカードゲームで身につけた戦略的かつ論理的な思考力の下地があるからだと思っています。その思考力と論理力はソマリアと全力で向き合い続けることでさらに向上し、今では私の絶対的な武器となっています。今後はその武器をフル活用しながら、紛争や武装地帯への向き合い方を徹底的に学んでいくつもりです。
そのあと、ソマリアやシリアの武装地帯という本丸に、覚悟を持って取り組みます。DDR(武装解除プロセス)やSSR(治安部門改革)のプロになるのが私の使命である、と強く信じながら邁進していきます。
さらに、その先に私が思い描いているのは、日本人が主導する武装解除のプロ集団の構築です。これに関しては、まだただのアイディアに過ぎず具体的なことは考えていませんが、取り組み甲斐があると思っています。必要であるが誰もやろうとしないこと、私はそれを誇り高く実行していきたいと考えています。

[インタビュー日:2015年1月]

募集終了致しました。

企業ログイン

メディア掲載

メディア掲載

ガクセンブログ

学生を探す

強みで探す
卒業年で探す
特徴で探す
志望業種で探す
大学別で探す
学年で探す
専攻で探す
性別で探す

このページの先頭に戻る