
法哲学の分野で物事を深く捉え知識を
習得、座学の限界に直面し解決に奮闘
危機意識と仲間の支えで語学力、コミュニケーション能力を
鍛えることに成功、伝える意欲と諦めない心の重要性を実感。
関西大学 法学部
永田 璃穏
法哲学の分野で物事を深く捉え知識を
習得、座学の限界に直面し解決に奮闘
危機意識と仲間の支えで語学力、コミュニケーション能力を
鍛えることに成功、伝える意欲と諦めない心の重要性を実感。
関西大学 法学部
永田 璃穏
氏名
永田 璃穏(ながた りおん)
学校名
関西大学
学部/学科
法学部
学年
3年生
卒業年
2022卒
志望業種・業界
メーカー
商社(専門・総合)
広告・通信・マスコミ
志望職種
事務系
専門系
出身
大阪府
希望勤務地
関東、関西
学生団体
法律相談会、ジャグリングサークル
リーダー型
知識収集型
クリエイティブ型
ボランティア型
インターナショナルハイスクールにて奮闘、英語を得意科目に変える
私は高校時代、インターナショナルハイスクールに通い、英語の語学力とコミュニケーション能力を鍛えました。当時の私は、ごく普通の15歳です。留学経験もなく、英語に関しては、授業で学んだ程度です。しかし、周囲は、帰国子女やハーフ、英語を得意とする日本人など、なんらかの技能を持つ人たちばかりでした。驚いたものの、授業は全て英語で進みます。英語がわからなければ、全ての科目から取り残されてしまうため、英語を必死に学ばざるをえない環境に置かれました。
学ぶにあたり、私は3つの壁に直面しました。1つ目は、聞き取りです。放課後ネイティブの先生にお願いし、会話の練習をして、聞く耳を育てました。2つ目は、単語力です。語彙力がなければ、いくら聞き取れても意味を理解することは困難です。わからない単語はその場で質問し、リスニング力を伸ばしました。そして、3つ目かつ最大の壁がスピーキング力です。入学当初の私は、人前で話すことに強い抵抗があり、なかなか羞恥心を脱ぎ去ることができませんでした。
羞恥心克服の一番の薬は、時間の経過です。また、周りが臆することなく発言をする環境下にいることで、慣れたことも大きいです。さらに授業の成績の付け方は、発表点が大きい方式でした。手を挙げての発表ではなく、ヤジを飛ばせば加点される方式であり、発言しやすい雰囲気に助けられました。また、友人の力も大きいです。友人に助けられ、クラスに打ち解けた私は、羞恥心もほぐれ、発言できるようになりました。
高校生活を通し「何もせず、間違えないこと」が間違いであること、最初は無理だと思っても、行動することで解決の糸口が見えてくることを学びました。高校2年の夏以降、私の得意科目は英語です。
法哲学の学びを深める。知識の習得と共に座学の限界にも直面
高校時代、関西のインターナショナルハイスクールが集まる模擬国連(MUN)に携わり、興味を持ったことを機に、現在は法哲学を学んでいます。法哲学・心理学・行動経済学の分野は、私の知的欲を満たしてくれます。
現在の所属は、法哲学ゼミです。法哲学の面白さは、自分なりの正義・悪を定義し、判例や法律問題を見たり、複雑で結論が定まらないような民法の問題について考えたりすることにあります。自分なりの答えを出すことが、やりがいであり楽しさです。
また、2020年はコロナ禍でいろいろな活動ができなくなり、家にいる時間が増えました。過ごし方として、私が選んだのは、読書です。法哲学の分野に対しての研究、学びが一段と深まったと感じます。しかし、偉人の書籍を読み、納得するだけならば、誰にでもできます。ただ、内容を批判的に見るには、知識が必要です。さらに人に説明するには、自分が理解するだけでなく、内容を噛み砕く必要があります。専門書には、難解な表現も多く、専門的な知識があるからこそ読み解ける内容も多いです。わかりやすい言葉にして説明することで、学習の役に立ち、さらに深い知識の習得にもつながりました。
その一方、コロナでバイトを辞めざるをえない状況になりました。一般的にも「経済か人の命か」といった問題が起きるなど、倫理的にセンシティブな問題に直面した1年だったと思います。友人の中にも、精神的に不安定になってしまう子もいました。悩んでいる人に対して、私に何かできることはないかと思ったものの、実際には難しさを痛感しています。励ましや論理的な説明など、自分なりに努力しましたが、うまくいかず、座学だけの法哲学には限界があることを痛感しました。
想像力、発想力など人間としての役割を果たせる存在に
機械と人間が共生する時代において、今後より必要とされるのは、人間としての役割を果たせる者だと考えます。私自身、法哲学を学び、コミュニケーション能力を鍛えています。単純作業の繰り返しよりも、自分の頭で考えることに喜びを感じます。将来的にも、想像力を活かし、アイデアを表に出し、人の役に立ったり人を楽しませたりといった新たな価値を創造したいです。
価値創造に大きな影響を与えてくれたのが、大学入学後に入ったジャグリングサークルです。男女、年齢層により、お客さまの盛り上がり方が大きく変わるため、パフォーマンスの順番を決める難しさを感じました。想像力、企画力を身につけるために始めたものではありませんが、自然と身につけることができたと感じます。コロナ禍のなか、ショー自体は休止中ですが、練習は今も継続しています。相手の立場に立ち、価値を提供する概念は、今後も活かしていきたいです。
[インタビュー日:2020年12月]