
カナダに5年間滞在、中国語を独学で
学ぶと共に多様な価値観を受け入れる
居酒屋アルバイトにて顧客満足度を高める接客を意識、仕事を
作業と捉えず、さらなる店舗改善を目指し積極的に意見を発信。
学習院大学 法学部 法学科
成吉 詩恵
カナダに5年間滞在、中国語を独学で
学ぶと共に多様な価値観を受け入れる
居酒屋アルバイトにて顧客満足度を高める接客を意識、仕事を
作業と捉えず、さらなる店舗改善を目指し積極的に意見を発信。
学習院大学 法学部 法学科
成吉 詩恵
氏名
成吉 詩恵(なりよし しえ)
学校名
学習院大学
学部/学科
法学部 法学科
学年
3年生
卒業年
2022卒
志望業種・業界
サービス・インフラ
メーカー
商社(専門・総合)
広告・通信・マスコミ
銀行・証券・保険・金融
志望職種
事務系
営業系
出身
神奈川県
希望勤務地
関東、海外、どこでもOK!
学生団体
リーダー型
知識収集型
クリエイティブ型
ボランティア型
5年間カナダに滞在、中国語と英語を習得し、多様性を受け入れる
私が過去から現在にかけて頑張っていることは、中国語の勉強です。中学1年次に両親と共にカナダに行き、現地校に5年間通いました。しかし、当時の私は、英語、中国語ともに話すことができない状態でした。そこで、留学生の中で最も多かった中国人と仲良くなるため、中国語を学び始めました。家では日本語、学校の授業は英語、友人との会話は中国語と3ヵ国語を同時に使うことで、時間はかかったものの、今では問題なく話すことができます。
しかし、独学での勉強には大変苦労しました。田舎で暮らしていたため、周囲に中国語を教えてくれる人もいません。教材もない状況下での勉強は、モチベーション維持との戦いです。日中関係の問題、私の中国語の発音に対する嘲笑などもあり、傷つくことも多々ありました。しかし、自らネットで探した中国のドラマや音楽を教材にリスニングに励むことで、自ずと理解できるようになりました。中国人の友人の励ましも、大きな力になったひとつです。また、言葉を全て理解した上で自分の考えを発言できることは、私の中でとても大きな進歩でした。
海外生活の中で私が得たものは、多様性を受け入れる力です。高校時代は飛び級を経験し、中国人だけでなく、カナダ人、トルコ人、ロシア人、インド人などさまざまな国籍の人、留学生、移民してきた人など、異なるバックグラウンドを持つ人と交流する機会が増えました。自分とは異なる考え方を理解し、受け入れた経験から自分自身の視野の広がりを実感しています。
家族の課題を克服、逃げずに問題と向き合う力を将来的に活用
海外生活を経て、私が得たもうひとつのものは、家族に関する課題克服です。一時期は、学校・家庭共に居場所のなさを痛感していました。知り合いや頼る人がいない状況下で、辛いと感じることも多々ありました。しかし語学の学びを通じて、学校で友人をつくり、自ら学校を楽しい場所に変えることができたと感じます。
家庭内の問題に関しても、全てを許せたわけではありませんが、親の気持ちも理解できるようになりました。相手の立場になって考える機会が増えたことで、ある程度冷静に、客観的に振り返る力を得たのだと思います。経験から得た“逃げずに解決する力”“問題と向き合う力”を、社会に出た後も生かしていきたいです。
居酒屋アルバイトに尽力、現状分析やロジカルな考え方を意識し意見を述べる
大学では1年10月から始めた居酒屋でのアルバイトに注力しています。私が常に意識しているのは、お客さまに喜んでいただける接客です。自分なりに考えた結果、お客さまの希望や要望を予測し、呼ばれる前に行動することを心がけました。例えばドリンクが空になりそうであれば次のドリンクをお伺いする、煙草が見えたら灰皿を出すといったことが挙げられます。先輩の行動を参考にしたり、お客さまの様子を観察したりすることで、適切な行動をとることができるようになりました。その結果、通常社員のみが担当する業務である電話対応とレジ対応を任せてもらえるようになりました。
今後の目標は、まず現状を分析し、自分なりにロジカルに考えた上で店長や社員の方に対しても意見を述べることです。単に働くだけではなく、お店のことも一緒に考えていけるような存在を目指しています。
また、現在はアルバイトのほか、WEB広告会社のプロジェクトに長期インターン生として携わっています。SNSを運営する中で、表紙・コンテンツにいかに興味を持ってもらうか試行錯誤の日々です。
海外に事業展開している会社に就職し、幸せを運ぶ仕事に就きたい
私は、5年間カナダに滞在した経験を踏まえ、近くにいる人だけでなく遠く離れた場所にいる人をも幸せにしたいと考えています。当時は、日本とは異なる文化・言語の中、学校や環境に馴染むことができず、肩身の狭い思いをしてきました。しかし日本の商品を取り扱っているアジアストアに行ったり、日本の商品を通して友達をつくったりしたことで、幸せを感じることができました。だからこそ、『幸せを運ぶ仕事』に就きたいです。
[インタビュー日:2020年6月]