
5歳から始めた空手で心と体を強化、
自己制御を極め、他者貢献力を高める
空手の経験を経て組織所属による成長を実感、分析力を活かし
バイト先でもマルチに行動、環境改善や離職率低下にも貢献。
同志社大学 経済学部 経済学科
林 笙子
5歳から始めた空手で心と体を強化、
自己制御を極め、他者貢献力を高める
空手の経験を経て組織所属による成長を実感、分析力を活かし
バイト先でもマルチに行動、環境改善や離職率低下にも貢献。
同志社大学 経済学部 経済学科
林 笙子
氏名
林 笙子(はやし しょうこ)
学校名
同志社大学
学部/学科
経済学部 経済学科
学年
4年生
卒業年
2023卒
志望業種・業界
メーカー
志望職種
事務系
営業系
出身
兵庫県
希望勤務地
関西
学生団体
independent
リーダー型
知識収集型
クリエイティブ型
ボランティア型
5歳から空手の道へ。積極的行動で心と体を鍛える
私がこれまで頑張ったことは、空手道です。5歳から12歳までは、「糸東流(しとうりゅう)空手」を学び、13歳以降は極真空手へと流派を変えました。
大きなきっかけは、人の痛みを通して人の気持ちをわかりたいと思ったことです。しかし、流派や環境の変化は大きく、最初はかなり戸惑いました。例えば、糸東流空手は、相手に直接パンチを当てるようなことはありません。しかし、極真空手は真逆です。痛がらず耐える忍耐力が求められました。
さらに周囲は、平均年齢40歳以上、しかも男性のみ約30名という環境になりました。流派を変えた当初は、コミュニケーションの取り方にも悩み、男性ばかりの環境に戸惑い、練習に行きたくないと泣いたこともあります。
しかし「強くなりたい」「女性だからといって、組み手の練習中に避けられたくない」との思いから、積極的に行動するようになりました。その結果、心と体の両方を鍛えることができたと感じています。道場には誰より早く行く、試合の場では先輩が来るまでドアの外で待っているなどの礼儀を身につけました。
また、体に関しては、男性とのパワーの差を感じる中、砂だけが入ったサンドバッグを使った練習を継続しました。私の手形がつき、中の砂が漏れるまで取り組んだことで、体も鍛えられたと思っています。
空手を通じて自己制御と他者貢献度を強化
練習を続け、継続的に取り組んだことで、最終的には師範がいないときの基本練習の際に、前に出て声出しなどを取り締まる役を任されるまでになりました。諸先輩方の得意分野を分析し、ノートにまとめ、話すきっかけをつくることで、道場全体を分析する力を得たことや、礼儀正しさが選ばれた理由だと思っています。
活動を通して、私は人間力を高めることができました。中でも、自己制御と他者貢献度には自信があります。自己制御に関しては、例え試合で相手が反則技を使ってきたとしても、不快感を顔に出さず、試合後には必ず自分から挨拶をするよう心がける中で身につけました。また、全体練習の声出しも、他の誰よりも大きな声で行い、常に自分が周囲のお手本になることを意識してきました。
また、極真空手は、蹴りで顔面を狙う必要があります。身長差のある相手に対しても、ひるまずに戦うことで、周囲の人たちに可愛がられつつも「やるときはやる子」だと見られていたと思います。
アルバイト先の環境改善を提案、離職率を減らす
空手を通じて得た学びは、現在のアルバイト先であるコンビニでも活用しています。コロナ禍の中、私が働く店舗では、シフト中のアルバイトの数が3人から1人に減りました。仕事内容が増え、マルチに作業をこなす能力が求められています。
しかし、お客さまとの間にトラブルが発生した場合、1人シフトでは、対応が難しいケースもあります。そこで、現状を確認し、店長に対し、同じ系列の他店舗との連携不足を訴えました。その結果、電話の子機に電話を登録し、助けを求めることができるようになり、職場環境は大きく改善されました。セコムに連絡するケースの減少にもつながり、アルバイトの負担も減っています。
また、私個人としましては、お客さまに対して不快な感情をあらわにしないことを心がけています。同時に、取り組んだのは、スタッフの離職率を少しでも減らす工夫です。留学生アルバイトが多いため、例えば、お客さまに対して「すみません」と謝ることで、その後のやりとりがスムーズになることがあるなど、日本の文化も踏まえた上で細かなことを伝えました。離職率の低下に貢献できたことを嬉しく思います。
組織に所属し、自ら考え成長し続けたい
今、私が感じているのは、組織で働く意識の大切さです。これまでは「1人でも、いろいろなことに挑戦できる」という固定観念がありましたが、今は支えてくれる存在や成長できる組織の存在の大きさを実感しています。
現代は個人主義の考え方が進んでいると思いますが、それでも組織で働く意識は必要だと思っています。だからこそ、私はこれからも組織に所属し、その中で成長する人生を送りたいです。
同時に、一社会人として、持ち前の積極性を活かし、自分で考えることを軸にして動き続けたいです。
[インタビュー日:2021年12月]