
自身が立ち上げた団体初のイベントで、
いきなり600人以上を収容する
コンプレックスを払しょくするために起こした行動で、
自分の存在価値を認識し持ち前の創造力を発揮する。
近畿大学 薬学部 医療薬学科
西井 香織
自身が立ち上げた団体初のイベントで、
いきなり600人以上を収容する
コンプレックスを払しょくするために起こした行動で、
自分の存在価値を認識し持ち前の創造力を発揮する。
近畿大学 薬学部 医療薬学科
西井 香織
氏名
西井 香織(にしい かおり)
学校名
近畿大学
学部/学科
薬学部 医療薬学科
学年
卒業生
卒業年
2018卒
志望業種・業界
メーカー
広告・通信・マスコミ
志望職種
営業系
出身
大阪府
希望勤務地
関東、関西
リーダー型
知識収集型
クリエイティブ型
ボランティア型
容姿のコンプレックスを気にして自分を苦しめた
小学生の頃、見た目でいじめられていた私は、自分の外見にコンプレックスを抱いていました。特に、容姿に自信のある人に対しての嫉妬心や劣等感は、この頃から強くなります。見下されたり、暴力を振るわれたりする。他人と比較されて低く見られたことが今でもトラウマです。
大学のサークルでは、高校時代からの友人はチヤホヤされるのに、自分はぞんざいに扱われてしまうことがありました。モヤモヤを抱えながらも日々を過ごしていましたが、つもりに積もった感情を彼女にぶつけてしまいます。自分の想いが伝らないどころか、かえって周りからの反感を買い四面楚歌に。学内で拠り所を失ってしまった私は外へ飛び出さざるを得なくなりました。
私は、自分のマイナス面ばかり気にしていたことで自分をどんどん苦しめていたのです。それに気づいたのは、さまざまな団体やサークルに通うようになってからでした。たくさんの人と出会い、異なる価値観や考えに触れて自分の内面を改めて考え直すようになったのです。
たくさんの虚無感とたった一つの存在価値
一時期私は、8個のサークルと団体を掛け持ちます。友達が増えるのは楽しいことでしたが、どこかしっくりこないと、新たな拠り所を求めて転々としていました。その原因は上辺だけの付き合いで終わってしまうことにありました。団体でイベントを企画から手掛けても、終わってしまうと達成感よりも虚無感に苛まれました。
イベントが終われば、解散して離ればなれになり交流もない。結局、自分がやってきたことに何か意味があったのかと考えると虚しくなっていたのです。
そんな私が、自分の存在価値を見出し、コンプレックスを原動力に変えていったのは、
学生イベント団体NoNameを立ち上げてからでした。
イベントを開催するにあたり、総勢30名のスタッフが集まりました。ところが、大半は、初めて企画に取り組む人たち。そこで、イベント開催経験のある私が自然と中心になって動くしかありませんでした。
特に、0から1へと企画を立ち上げる段階は自分が居なければ成り立ちません。みんなから必要とされている。そう感じた私は、やりがいを初めて味わうことができました。NoName初のイベントは600人以上を集客し、その反響は予想以上でした。団体の認知度は日に日に増し、代表である私自身、全く知らない人から声をかけてもらえるようになります。知名度が増すにつれて、自信をもてるようになった私は、過去に張り付けられたレッテルを払しょくしていきました。
また、団体やイベントを立ち上げなければ出会うことのなかった、初対面同士の人が仲良くなっていくことに、私は人と人を繋げることが自分の価値だと気づきます。私も、紹介や人との繋がりによって団体やサークルに参加してきました。そしてこの団体で自分がたくさんの人を結びつけられたことに喜びを感じた私に見えてきたのは、将来目指す方向性でした。
考え方が変化して、世界が広がる
現在は、新たに団体を立ち上げ、アパレル市場の未開拓分野であるメンズファッションに特化したイベント開催に挑戦しています。団体立ち上げ当初は、女性代表であることや誰も手を出していない分野へ挑んでいたため、誰からも賛同されませんでした。しかし、どうせやるなら難しいことにトライするスタンスで物事に取り組んできた私ですから、今度も必ず成功させる気持ちでいます。過去のトラウマを力に変えた今、私を批判する人たちを見返してやりたい気持ちが原動力になっているのです。そのために必要なのは、誰からも認められるような実績を残すことだと考えています。
さまざまな団体を渡り歩き、当初は自分のマイナス面にばかり目が行きがちでしたが、私はそれをプラスに捉えるようになりました。
団体をいくつも転々としていたことを飽き性だと解釈していた点は、新たなものを生み出すための新たな環境や異なる分野への挑戦。広く浅い付き合いは、あらゆる情報を吸収し、アウトプットするための機会だと捉えています。
将来の進路については、まだはっきりとは決まっていません。ただ自分の強みである行動力や創造力を活かせる仕事に就きたいと考えています。行動を起こして大規模なイベントをいくつも手掛けてきたことで、自分の世界が大きく変わった私は、自分がやりたいことを仕事にして、もっと社会を巻き込んでいきたいと思っています。
そして、さらに影響力をもった人物になりたいです。
[インタビュー日:2015年6月]