
答えのない“演劇”に対し、周囲との
対話を重ね、納得できる着地点を発見
建築学部研究会に所属、各地の建築を見学し学びを深める傍ら
幼稚園にツリーハウスを製作、園児が喜ぶ姿に達成感を感じる。
近畿大学 建築学部 建築学科
関谷 百花
答えのない“演劇”に対し、周囲との
対話を重ね、納得できる着地点を発見
建築学部研究会に所属、各地の建築を見学し学びを深める傍ら
幼稚園にツリーハウスを製作、園児が喜ぶ姿に達成感を感じる。
近畿大学 建築学部 建築学科
関谷 百花
氏名
関谷 百花(せきたに ももか)
学校名
近畿大学
学部/学科
建築学部 建築学科
学年
4年生
卒業年
2023卒
志望業種・業界
サービス・インフラ
広告・通信・マスコミ
志望職種
専門系
技術系
販売系
出身
大阪府
希望勤務地
どこでもOK!
学生団体
近畿大学建築学部研究会
ONE WORLD
リーダー型
知識収集型
クリエイティブ型
ボランティア型
中学・高校時代、演劇部に所属、全員で公演成功に向かい取り組む
中学1年生から高校3年生まで、それぞれ中学演劇部、高校演劇部に所属していました。中学2年には副部長を、3年では部長を務めたものの、大人数をまとめ上げ、全員が公演成功という同じ目標に向かい練習をすることは容易ではありませんでした。
また、演劇には数学のように明確な答えはありません。しかし、だからこそ部員と話し合いを重ね、それぞれの立場で意見を言い合いながら、答えの演技を探しました。
特に高校時代には、舞台衣装や小道具、大道具の製作だけでなく、照明や音響に関しても部員が担当しました。台本に関しても、全員が意見を出し合っていたため、まさにゼロからの舞台づくりです。また、演劇部では「日本で起きている社会問題を考え、高校生に自分を取り巻く環境を認識し見直してもらう」ことを活動目標に掲げていました。
活動にあたり、まずは自分たちが現状を理解する必要があります。私の代では「就職活動」をテーマに、社会的安定と自分の夢についての劇を製作しました。演劇部を通して得られたことが多い中、特に台本製作の経験は、今でも私の中で大切な要素となっています。
演じる喜びを実感、演劇を通じ新たな一面に気づく
演劇部を約5年間継続できた理由のひとつとして、単純に演技が楽しかったことが挙げられます。私の演技によって、観客は笑ったり涙したり、役と一緒に怒ったりしてくれます。約60分の劇で人に影響を与えられることに、魅了されました。
さらに、演劇によって、普段自分が思っていることを、惜しみなく表現することができます。その結果、役を演じることで、自然とストレス解消ができ、より演じる行為を楽しめたのだと思います。
また、役を演じるためには、役の感情を理解する必要があります。私が考えた最も良い方法は、自分自身を研究することでした。日常生活において、感情が動いたとき、一度立ち止まって自分の感情を整理した上で、役の感情につなげる取り組みを行いました。その結果、役の感情を理解するだけでなく、今まで見えてこなかった自分の新たな一面を知ることができました。
建築学部研究会に所属、ツリーハウス製作にも注力
高校時代は、建築に加えデザインやミニチュアなどにも興味を抱いていました。幼い頃、服の絵を描いたところ、母がpom ponette(ポンポネット)に送り、デザインが採用されたこともあります。私がデザインしたものが世の中に出て、みんなが喜んでくれたことが大変嬉しかったです。デザインと建築の両方を学びたいと、建築学部への進学を決めました。
大学4年間を有意義に過ごし、多くのことを吸収するため、現在は建築やデザインに関する活動を積極的に行っています。入学当初より、建築学部研究会に所属し、月に1回、日本国内の建築を見学してきました。大学の所在地である大阪だけでなく、奈良や神戸、淡路島にも足を伸ばし、さらに夏合宿では九州の建築を見にいきました。
見学後は、単に「すごい」で終わらせることなく、言語化するよう心がけています。心に響いた理由や興味を持った場所などを書き起こすことは、容易ではありませんが、大変勉強になります。また、建築に関しては、自分の目で見て体感することが、最も勉強になると考えています。研究会の活動以外でも、ひとつでも多くの建築を見に行くため、積極的に外に出るようになりました。
建築学部研究会の下部組織には「ツリーハウスを製作する組織」と「空き家リノベーションをする組織」があり、私はツリーハウスに携わっています。2019年夏には幼稚園に1週間泊まり込み、幼稚園の庭にツリーハウスを製作しました。企画、設計から施工まで全て学生が担当したため、完成したツリーハウスを見たときは、図面で見ていたものが実際に建っていることに不思議な気持ちになると、同時に達成感を味わうことができました。
建築とデザインの総合分野において、自分の力を発揮したい
私は昔から飛行場や高速道路など、公共の建築物を見ることが好きです。絵を描くことやデザインすること、ものづくりに対しても深い関心を持ち続けています。幼少期に自分が描いた絵が服のデザインに採用されたときの喜びや、演劇部の活動、大学での学びを経て、将来は建築とデザインに関する仕事に就きたいと考えています。
また、心理学や行動分析学も興味のある分野です。こういった知識も活用しながら、自分にしかできない“人が集まる建築”や“人が心地よいと感じる空間”をつくることが、私が今、最も叶えたいことです。
[インタビュー日:2019年11月]