
アイセック所属、新型コロナの影響下
組織存続と事業発展に向け迅速に対応
年度計画のリプランを実施しプランニングスキルを高めると共に
組織運営の視点を獲得、教育と経営の統合に向け学びを深める。
東北大学 経済学部
谷本 塁
アイセック所属、新型コロナの影響下
組織存続と事業発展に向け迅速に対応
年度計画のリプランを実施しプランニングスキルを高めると共に
組織運営の視点を獲得、教育と経営の統合に向け学びを深める。
東北大学 経済学部
谷本 塁
氏名
谷本 塁(たにもと るい)
学校名
東北大学
学部/学科
経済学部
学年
3年生
卒業年
2023卒
志望業種・業界
業種・業界は問いません
志望職種
事務系
出身
石川県
希望勤務地
東北、関東、中部、海外
学生団体
アイセック仙台委員会
リーダー型
知識収集型
クリエイティブ型
ボランティア型
ルーティーンを構築、勉強と部活に注力
高校時代は、勉強と部活に注力しました。理由として、高校受験の際に1位で入学することを目標に取り組んできたにもかかわらず、5位にも入れなかったことが挙げられます。とても悔しく、大学受験では志望校に1位で入学することを目標に、朝7時登校・約1時間の自習を3年間1日も欠かさず継続しました。このルーティーンは、自分の卒業式当日も崩していません。卒業式当日に朝から勉強していたのは、全校320人中、私1人でした。通学時間も含め、可処分時間の95%以上を勉強に費やしていました。
部活に関しても、全体練習終了後も、1〜2時間残って練習していました。ただ、部活は時間をかければいいというものではありません。体調や練習内容に応じて、量と質を考えていました。振り返ると、高校3年間は、私にとってこれまでの人生で最も頑張った時間です。しかし、最も結果の出ない時期でもあり、非常に苦しみました。ただ、当時を思い出すことで、目の前の困難に対して立ち向かう気持ちが生まれるため、有意義な経験だったと感じています。
現状を素直に受け入れ、短期留学に活用
私は後期入試で東北大学に合格したため、周囲の学生よりも勉強ができるとの自負がありました。当時は、『年齢を重ねることで劣化するならば、1年生が最も優秀である』とのロジックから入っていたため、入学当初の段階では、最も頭がいいのは自分だと考えていました。
価値観を大きく変えたのは、ひとつの授業です。全て英語のみで進められる授業を選択し、先輩2人、留学生3人とチームを組みました。しかし、全く流暢に話すことができません。今振り返れば、英語が得意な先輩と初心者である私にスキルの差があることは当たり前です。しかし、当時の私は自分を過大評価していたため、まず、自分が英語を話せない事実を受け入れ、理解しました。そこで、もっと頑張ろうと思ったことが、後の短期留学にも生かされていきます。授業で英語を話す機会があったからこそ、積極的に現地の人と関わるスタンスで参加することができました。
AIESECにて送り出し事業局を統括、コロナウイルスの影響下で対応に尽力
現在は、AIESEに所属し、送り出し事業局の統括を担当しています。取り組みの中で、特に困難だと感じている点は、コロナウイルスの影響に対して迅速に対応すること、そしてチーム活動上のリーダーシップです。コロナウイルスの影響により、海外インターンシップ運営事業が半年間停止しました。従来とは大きく異なる活動を強いられる中、組織を存続し事業を発展させることは、難しくもあり、やりがいがある部分だと感じています。
現在は、コロナウイルスに伴う年度計画のリプランとメンバーのモチベートを実践中です。一組織のプランを練り、実行するにあたって、自分の実力不足を痛感しました。問題を克服するにあたっては、フィードバックに対する地道な修正が求められます。修正後は二度と同じミスをしないよう、修正に至った思考の観点を全てインプットした上で、その後のプランニングに励みました。
活動において嬉しかったことは、自分が担当したオンライン新歓のSNSライブに参加した新入生が楽しんでくれたことです。また、さまざまな思考の観点を得た結果、プランニングを行うこと自体にも楽しさを見出すようになりました。活動を通じて学んだことは、人を動かすことの難しさと、中長期的方針を踏まえた組織運営です。個人的に『アウトプットに出ないものは実力ではない』との言葉に出会って以降、言い訳をやめました。
教育と経営を統合、組織構造マネジメントを目指す
AIESECの活動を通じて、組織運営の視点に興味を持つようになりました。私が疑問に感じているのは、高校・大学の授業と、人材排出のゴールの結びつきの不透明さです。データや研究論文を調べたわけではありませんが、現段階での体験値として思っています。
私が目指しているのは、ペルソナ設定、成功の基準などの共通認識がない現状を変えることです。そのためにも、まずは理想状態を定量的に表し、明確なゴールを定めること、そしてゴールに対し授業、科目が担う割合を経営目線で考える必要性を感じています。
教育と経営は、一般的には別の領域と考えられていますが、本来は統合すべきものです。私の目標は、組織構造をマネジメントし、国全体を改善することです。そのために、まず、自分の存在意義、役割を理解した上で、周囲にいる人たちにスポットライトを当てられるような存在になることを目指しています。
[インタビュー日:2020年6月]