
学生ラジオ番組の団体代表に就任し、
メンバー全員の意識改革に取り組む
ラジオ番組制作を通じて「人を楽しませるためには、まず
自分たちが楽しむべき」とものづくりの基本を再確認する。
専修大学 文学部 人文・ジャーナリズム学科
小山 勇紀
学生ラジオ番組の団体代表に就任し、
メンバー全員の意識改革に取り組む
ラジオ番組制作を通じて「人を楽しませるためには、まず
自分たちが楽しむべき」とものづくりの基本を再確認する。
専修大学 文学部 人文・ジャーナリズム学科
小山 勇紀
氏名
小山 勇紀(こやま ゆうき)
学校名
専修大学
学部/学科
文学部 人文・ジャーナリズム学科
学年
4年生
卒業年
2019卒
志望業種・業界
ソフトウエア・通信
マスコミ
広告
志望職種
クリエイティブ系
企画系
出身
静岡県
希望勤務地
どこでもOK!
学生団体
ミッドナイトスクール
リーダー型
知識収集型
クリエイティブ型
ボランティア型
長年続けたサッカーから、学生ラジオ番組の世界へ
高校卒業までの12年以上、私の生活の中心にはサッカーがありました。勉強との両立は大変でしたが、ひとつの物ごとを続ける力は私の人生においての財産です。
そして、大学入学後に出会ったのがFM西東京で放送中の学生ラジオ番組「ミッドナイトスクール」を運営する団体です。
専修大学文学部人文・ジャーナリズム学科のオリエンテーションで偶然、同じ学科の先輩がミッドナイトスクールを紹介していたのですが、プレゼン内容に興味が湧き、面接を経て入会しました。
現在、私は団体代表を務めています。学生が行うコミュニティFMは他にもありますが、制作、進行、編集からスポンサー様とのやりとりまでを全て学生が行っているのは当団体だけではないかと思います。またインターカレッジサークルとして、大学の枠を超えてメンバーが集まっている点も特徴のひとつです。4期メンバーは私を含めて4名、5期メンバーは15名です。毎週月曜を収録日とし、30分番組を制作しています。
1回の収録での出演者は、30分のフリートークであれば数名、ラジオドラマであれば全員など人数が内容によって異なります。基本的に私から出演依頼をすることはありません。メンバーが自発的に、自分の得意分野に出演する意思を尊重しています。
「代表」として、全員の意識をひとつの方向に向ける方法を模索する
以前、大学ごとに曜日を分けて担当する「カレッジピープル」というラジオ番組がありました。番組終了後、0期の先輩方の行動と局からの30分枠の提供、スポンサー様の協力によって誕生した番組が「ミッドナイトスクール」です。
学内サークルとは異なり、メンバーが顔を合わせるのは基本的に収録時の週1回です。普段はSNS上のコミュニケーションとなるため、意思の疎通は難しくなります。
実際、メンバーの参加頻度によって番組に対する熱意や意欲に差が出ていることも事実です。特に経緯を知らない人は「この団体に入ればラジオ番組が作れる」と簡単に考えてしまうのかもしれません。
また、私自身、代表が自分の意見を後輩に直接伝えることで萎縮させるのでは、と発言を控えていた時期があります。しかし、このままでは番組にとって良くないと感じた私はラジオ番組誕生の経緯や意識改革について、そしてラジオを好きになって欲しいなどの私の思いを正直に話しました。また言葉だけでなく意欲的に行動する姿を見せることで、全体の意識改革を促せるよう、現在も試行錯誤を続けています。
オリジナルのラジオドラマ制作を経て、楽しみながら作る大切さを学ぶ
私は企画や制作以外に、30分間のオリジナルラジオドラマの脚本執筆経験があります。脚本のテーマは「今住んでいる世界が、誰かによってつくられたものだとしたら?」、タイトルは「アイを知って、そして」です。「アイ」には、自分を表す「I」とLOVEを意味する「愛」、そして主人公の名前の意味を込めました。収録中のメンバーの楽しそうな様子やリスナーさんからいただいた「次回作を作って欲しい」との言葉から私が得たのは、楽しむことの重要性です。
ヘッドフォンを使い自分たちの音声を聴きながら編集する度に、声のトーンには本音が出ると感じました。ふざけるのではなく真剣に楽しみながら制作した番組は、自然と反響が大きくなります。だからこそ「自分たちがどれだけ本気で面白いと思って取り組めるか」が、番組の魅力を左右するのだと強く実感しています。
ラジオ番組主体のコミュニティを作り、ラジオの可能性を広げたい
将来の夢は、ラジオに関する総合的な仕事に就くことです。制作、進行どちらも勉強した上で、両方できるラジオパーソナリティになりたいと思っています。
そして、もうひとつ、私には理想のラジオ番組を制作したいという夢があります。まだ携帯電話がなく、FAXが高級品だった時代のラジオ番組では、リスナーさんが留守番電話に声を吹き込み、放送することでリスナーさん同士のコミュニケーションが成立していました。これは、今のSNSと何ら変わりはなく、今の時代から見ても画期的な方法です。配信サイトなどを使えば実現できることですが、私は今あえてラジオでやりたいと感じています。私にとってのラジオとは「大好きで、面白いもの」です。だからこそ、ラジオ局に入社し、ラジオの可能性がどこまで広がるのか、自分の目で見たいとの強い思いを抱いています。
[インタビュー日:2017年9月]