
TOMODACHIでの出会いを機に
新しい価値観に気づき殻を破る
複数のインターンに参加し多様なバックグラウンドを持つ人々と
出会い、心理学の観点から多様性を尊重する社会を目指す。
東北大学 文学部人 文社会学科
尾形 鮎美
TOMODACHIでの出会いを機に
新しい価値観に気づき殻を破る
複数のインターンに参加し多様なバックグラウンドを持つ人々と
出会い、心理学の観点から多様性を尊重する社会を目指す。
東北大学 文学部人 文社会学科
尾形 鮎美
氏名
尾形 鮎美(おがた あゆみ)
学校名
東北大学
学部/学科
文学部人 文社会学科
学年
2年生
卒業年
2021卒
志望業種・業界
海外事業
美容
志望職種
販売・サービス系
出身
福島県
希望勤務地
関東
学生団体
アイセック
リーダー型
知識収集型
クリエイティブ型
ボランティア型
人付き合いに対する苦手意識を克服し、自分の殻を破る
私は高校1年生の頃まで、人付き合いが苦手だったこともあり、多くの時間を一人で過ごしていました。転機が訪れたのは、高校2年のときです。当時の担任の先生に「TOMODACHIイニシアチブ」への参加を薦められました。TOMODACHIイニシアチブとは、東日本大震災後の日本の復興支援から生まれ、日米の次世代リーダーの育成を目指すことを目的としたプロジェクトのひとつです。
イベントの目的のひとつには、多様性を育むことが掲げられており、東京大学の留学生と一緒にグループワークを行ったり、日本や他国の文化に触れ合ったりしました。新しい価値観に触れたことで、自分の殻を破ることができたのだと思います。その後、小・中学校時代の友人と出会ったときにも雰囲気や性格の変化に驚かれ、自分自身の成長と変化を実感しています。
チームビルディングの難しさに直面しながらも、最後まで諦めず取り組む
大学入学後、NPO法人AIESEC(アイセック)に所属しました。AIESECとは、海外から日本に来る留学生のインターン先の受け入れと、日本から海外へ行く日本人インターン生の送り出しを主な事業とする団体です。私は主にインターン生の受け入れを担当しています。
中でも印象に残っているのは、私を含む3人でチームを組み、動かしていたプロジェクトです。予想以上にチームビルディングに苦戦し、期限を過ぎてしまうタスクが増えたり、メンバーの1人が途中で脱退してしまったりと、決して順調とはいえませんでした。しかし、他のプロジェクトチームに相談しながら、決して諦めることなくなんとか目標を達成したいと頑張り続けたのです。
また、震災復興の状況を英語で伝えるために行ったことのひとつとして、中国人女性のインターン生採用があります。10週間のインターン期間中、主に復興応援団の日本語コンテンツの英訳を依頼し、世界に情報を発信し続けました。結果的には、様々な人の助けにより、良い形で活動を終えることができました。ただ、私自身全てに満足しているわけではなく、不完全燃焼だと感じる部分も多々あります。現在は反省を活かし、次のプロジェクトに向けた準備を進めています。
インターン先にて、多様なバックグラウンドを持つ人々から刺激を受ける
もうひとつ、私が力を入れているのがメルカリ仙台オフィスでのインターンです。AIESECにて一緒に活動していた先輩からの紹介を受け、始めました。現在は、カスタマーサービスとして利用者の方からのお問い合わせ対応を行っています。社会人の方々と同じレベルを要求されるため、インプットすべき資料も多く、辞めようかと思ったこともありました。
しかし、周りの方々の支えもあり、続けることができています。特にメルカリ仙台オフィスで働いている方々は、大手企業の勤務経験やバンドマンなど様々なバックグラウンドを持っている方ばかりです。人生経験豊な方々と共に働くことで、私自身も良い刺激を受けていると感じます。
宗教心理学の観点から、多様性を尊重する社会を目指す
中学生の頃から心理学に興味を持ち、現在も宗教心理学に対して高い関心を持っています。過去・現在の経験から「多様性」を自分の人生におけるテーマとして進めていく中で、自分の身の回りでも生きづらさを感じている人たちがいると感じるようになりました。
現在は研究室に配属になり、幅広い分野の勉強を行なっていますが、来年には留学し、特定の宗教を信仰している人たちの生活を実際に経験し、理解を深めた上で、宗教と人々の生き方の研究を行う予定です。その上で、今後日本では生きづらさを抱えている人たちに宗教が必要とされるのか、されるとするならば、多様性を尊重するという意味も含め、どういった形でその文化を進めていけるのかを考え、社会に貢献していきたいです。
[インタビュー日:2018年4月]