
地域・人の魅力に刺激を受け自ら行動
都会と地方をつなぐ架け橋になりたい
ターゲットに合わせ地域の魅力を言語化、自らの強みである豊かな
感受性との両輪によって人と人をつなぎ、関係性構築に尽力。
和光大学 経済経営学部 経営学科
小川 理沙
地域・人の魅力に刺激を受け自ら行動
都会と地方をつなぐ架け橋になりたい
ターゲットに合わせ地域の魅力を言語化、自らの強みである豊かな
感受性との両輪によって人と人をつなぎ、関係性構築に尽力。
和光大学 経済経営学部 経営学科
小川 理沙
氏名
小川 理沙(おがわ りさ)
学校名
和光大学
学部/学科
経済経営学部 経営学科
学年
4年生
卒業年
2022卒
志望業種・業界
IT・ソフトウェア・情報処理
サービス・インフラ
広告・通信・マスコミ
志望職種
IT系
与えられた仕事ならなんでも
専門系
出身
神奈川県
希望勤務地
どこでもOK!
学生団体
からくわ丸学生部隊
リーダー型
知識収集型
クリエイティブ型
ボランティア型
生徒会活動に参加、生徒が持っていた“諦めの気持ち”を改革
高校時代は、生徒会活動に注力し、生徒の意識改革に取り組みました。私が通っていた高校は、校則が厳しく、周囲には「要望を言っても聞いてもらえない」「どうせつまらない」など、ネガティブな考えを持つ生徒がたくさんいました。
しかし、本来自分たちが楽しもうと全力で進む過程こそが大変かつ面白いはずです。高校時代にしか味わえない活動の楽しさを伝えたいと、生徒会に入りました。元々、周囲のバランスを見ながら状況調整することが得意だったこともあり、チーム内のモチベーションを上げながら意欲的に取り組みました。
実際の主な活動は大きく2つでした。1つ目は、全校生徒のアンケートに出てきた「年2回の球技大会開催」です。目標を達成することで、生徒たちの中にある「どうせ無理」の気持ちを変えたいと、年度調整・ルール規制・景品・点数の換算方法などを必死に考え、実行に移しました。2つ目は、エコキャップ収集です。エコキャップの売却益で発展途上国の医療支援ができることなどを伝え、“自分たちがこれから共に生きる地球のため”の活動に力を注ぎました。
復興まちづくりサークルに所属、地域の大人に感銘を受ける
大学1、2年生の2年間、私は気仙沼市にある漁師の町で復興まちづくりサークル『からくわ丸学生部隊』に所属していました。長期休暇には、10日間のワークキャンプの企画・運営を行いました。
参加のきっかけは、高校卒業後に先輩から7年ぶりに被災地を見てみないかと誘われたことです。東日本大震災が発生したとき、私は小学6年生でした。当時は恐怖からニュースさえも避けていましたが、将来自分の子どもに体験を語れる人でありたいとの思いが、最終的に参加を決めた理由です。そして地元の方と一緒に空き家のリノベーションを行うなどの作業を通して、距離を縮め、さらに運営サイドの視点を得ることができました。
中でも私が最も衝撃を受けたことは、地域の大人が、学生に対して熱い心で接していたことです。熱量に対して、強く心惹かれました。その後、大学3年次には若者に旅を広める会社「TABIPPO」の学生スタッフとして活動したり、SNSで旅や地域の魅力を発信する中でジェットスターのアンバサダーに当選したりといったことも経験しました。現在は休学中のため、6月から自分のSNSを使って、個人的に地域の魅力的な企業さんを紹介し、勉強しながら発信を続けています。
地域の魅力を言語化し発信、土地・人を含むマッチングアプリ制作を目指す
活動において、最も苦労したことは地域の魅力を言語化し伝えることです。私はフィーリングで物事を捉える傾向が強く、具体的でわかりやすい言葉に置き換える難しさを痛感しました。しかし、発信には、ターゲットに合う言葉に置き換え、向き合うことが重要です。そこでまずは自分が気仙沼に惹かれたきっかけや好きなところをノートに書きだしました。そして「5w1h」を意識し、深掘りをしながら自分の言葉に落とし込みました。SNSを絞った上で発信の仕方を勉強したり、短い滞在時間でも「また来たい」と思ってもらえるように、地元の方と学生のセッティングに力を入れたりと、さまざまな工夫を行なうことで、発信力・参加者の満足度を高めることができたと感じます。
私自身が現地で最も惹かれたタイミングは“人”でした。地元の方、移住者、中高生など、さまざまな立場の人が一緒に課題に向き合っている姿に感銘を受けました。だからこそ私は「その地域ならではのヒト」にフォーカスを当て、土地、人限定の体験ができるCtoC向けのマッチングアプリ制作を目指しています。
夢は都会と地域、日本と世界をつなぐ架け橋
将来の夢は、都会と地域をつなぐ架け橋となることです。その先には、日本の魅力を世界に発信する未来を描いています。私は神奈川県出身のため、自分の故郷と呼べる地域がありません。隣近所とも挨拶程度で、共存している感覚はなく、物足りなさを感じています。私が最も満たされると感じるのは、アルバイトで得た収入や趣味に費やす時間よりも、人とのつながりです。お互いに補い助け合うことで、幸福度が高まると感じているため、架け橋の存在を目指しています。
私を含め都会にいる人たちは、地域の本当の今の姿が見えていない状態で、イメージだけで都会で働こうとしている印象を受けます。それは、あまりにもったいないことです。実際の地域には課題もたくさんあり、大変なこともありますが、即行動して動いている大人の姿を見たら、きっと引き込まれるはずだと信じ、今後も魅力発信を続けたいです。
[インタビュー日:2020年6月]